彼女たちの犯罪 第10話 最終回 あらすじ&感想 考察 理子の本当の計画と目的、そして最後に彼女たちが得たもの。

彼女たちの犯罪
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彼女たちの犯罪 第10話 最終回では、理子の本当の目的と想いが明らかになり、ラストシーンでは意外な展開に涙なくしては観られない回となりました。

この犯罪の目的と結果、そして彼女たちが手に入れたものとは一体何なのでしょうか?

 

この記事では、彼女たちの犯罪 第10話 最終回 のあらすじネタバレと感想、考察を紹介しています。

 

 

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彼女たちの犯罪 第10話 最終回 あらすじネタバレ

彼女たちの犯罪 第10話 最終回のあらすじを紹介します。

ついに指名手配される彼女たち

彼女たちの犯罪 最終回では、警察が由香里の血痕を発見。

それをきっかけに、ついにアイ・繭美・理子に逮捕状が出され、アイと繭美は全国的に指名手配されてしまう展開となります。

 

それまで、アイはネットカフェで隠れるように暮らし、繭美はこれまでの生き方と同様に体裁を繕い、同期の中で一番輝いている自分を演じ続けようとしていました。

 

そして理子は、この犯罪をすべて自分の責任にするための自供内容を、最期の力を振り絞ってノートに書き記していました。

 

上原はただただ、理子の身体が心配で仕方ありません。

 

翠は大輔を連れて、ホテルに滞在して身を隠していました。

 

自分たちが指名手配されたことを知り、由香里と繭美はそれぞれ行動に出ます。

戻ってきたアイに、義母が言った意外な一言

アイは、神野家に戻ってきました。

驚く義父母に向けて、これまで自殺したと見せかけて騙していたことを謝り、さらには自分は由香里ではないことも告白し、身分も偽っていたことを謝ります。

 

そんなアイに対する義父母の態度は、意外にも少しあたたかさがあるように感じられました。

これからどうするのかと心配する義父と、怒った顔でアイに近づく義母。

ここで義母は、意外な態度に出ました。

 

「由香里とかアイとか、どうだっていい。あなたはあなたなんだから。」

「最初はどうしてこんな嫁を選んだのかと思ったけど、一緒に暮らすうちに、あなたのことが可愛くて仕方なくなった。

「そしていつしか、本当の娘だと思うようになった…私の娘は、あなたなの。

 

「生きててよかった…」

 

義母は涙ながらにそう言うと、アイを優しく抱きしめます。

 

 

しかし、智明の態度だけは卑劣なものでした。

アイを怒鳴りつけると、他の二人のもとに連れていけと、脅すのです。

理子の願いを叶えようと奔走する繭美

一方繭美には、理子から電話がかかってきました。

とある地下駐車場に行くと、車の中で今にも倒れそうな理子が待っています。

駆けつけた繭美に、理子は自分の自供について記した紙を渡しました。

 

警察には、ここに書いてある通りに話してほしい。

約束通り、全て自分の責任であるように仕向ける。

 

震える声でそう説明する理子を前に、繭美はその紙を握りつぶします。

 

そして、どうして自分を頼ってくれなかったのか、なぜここまで体調が悪くなるまで言わないのかと理子を怒り

智明に乱暴されたことを一人で抱えていたこと、一人で必死で子育てをしていたこと

何も気づけずに、助けられずに…

 

こんなのひとりで抱えられるわけない。本当にごめんね…。

 

と、理子を抱きしめました。

 

理子は、繭美の腕の中で、一瞬とても幸せそうな表情をし、その言葉を聞けただけで、もう十分だと泣くのでした。

 

繭美は、翠に電話をして、大輔を動物園に連れてきてほしいとお願いします。

このまま会わなければ、約束を守らなければ、大輔の一生に関わる後悔となる。

 

繭美は、ふたりを引き合わせてあげることを決心したのでした。

クズにも程がある智明VS彼女たち

その頃、智明に二人の居場所を聞かれたアイは、二人は伊東にいると嘘をついていました。

伊東へ向かおうとする智明ですが、ここでアイの携帯に電話がかかってきます。

すると智明は、アイの携帯を奪い、車に閉じこもって勝手に内容を聞きました。

 

相手は、慌てふためく繭美でした。

繭美は、動物園に向かう途中の理子の容体が危ないので、元看護士であるアイに助けてほしいと、居場所を言ってしまいます。

二人の本当の居場所が分かった智明は、アイを車に乗せ、その場所へと向かうのでした。

 

そんな智明の様子を上原に通報したのは、義父です。

警察は急いで、智明の車を追い始めます。

 

意識が朦朧とし苦しがる理子と、なんとか助けたいと懸命な繭美のもとへ、智明がやってきました。

繭美は驚きますが、理子は「コイツの悔しがる顔をちゃんと見たい」と、おぼつかない足取りで智明に近づきます。

 

智明は自分は罪を犯していないのに、お前のせいで被害を被っていると理子を怒鳴り、土下座をしろと強要しました。

繭美は、学祭の時に自分が理子にしたことは罪ではないのかと、責めました。

しかし智明は、あれは理子が自分を好きだったからで、誘われただけ…完全に同意があったと叫びます。

 

すると理子は、違う、自分は絶対に受け入れていないと答え、智明は弱い女を利用する自信のない卑怯者だと言い放ちました。

 

すると、キレた智明は、叫びながら、理子の身体を車に叩きつけるように投げつけるのです。

 

理子は、こうして、この男は私の心を殺したと泣きます。

理子は、絶対に同意なんてしていないのです。

 

そして理子は、ここで初めて、本当の想いを告白しました。

 

「私が好きだったのは、繭美先輩…ずっと、繭美先輩だけが好きだった…」

 

理子は、明るくキラキラしている繭美のことが、チア部の頃から大好きでした。

繭美といると、笑顔になれました。

しかし、それを言ってしまうと拒絶されることが怖くて、智明が好きだとつまらない嘘をついたのです。

 

でも本当はずっと、繭美のことが好きでした。

繭美のことだけが、これまでの人生で、ずっと好きだったのです。

 

それを聞いた繭美は、驚いたような、切ないような表情をしました。

理子は、嬉しそうに泣いていました。

 

だから、智明を受け入れるわけがない…智明がしたことは、完全なる性犯罪なのです。

それを聞いた智明は、理子に殴りかかろうとします。

しかし、制止した繭美が、真実を突きつけました。

 

理子は、最低最悪なこの男に、ひとつだけ感謝していることがありました。

それは、大輔に出会わせてくれたこと。

大切な大切な、我が子という存在に会わせてくれたこと…。

 

訳が分からないという素振りの智明に、繭美は怒った顔で叫びます。

 

「あんたの子どもよ!あんたと理子ちゃんの!」

 

すべてを悟った智明は、膝から崩れ落ち、アイは信じられないという表情をしました。

 

近寄る智明に、理子は頼むから謝ってくるな、そうして簡単に終わらせるなと呟きます。

 

智明がしたことは、今さら罪に問われないのかもしれない。

だけど、智明の罪は消えないし、一生背負って生きていけ。

 

彼女たちがそう言ったとき、智明は繭美に襲い掛かり、首を絞め始めました。

繭美の意識がなくなりそうになった時、警察が到着します。

 

そして、彼女たち3人は逮捕されることになったのです。

 

しかし、理子はもう、意識がありませんでした。

 

「くたばるな!死ぬな!」

上原が必死で呼びかけます。

理子と大輔は、動物園に行ける…?

一方、翠と大輔は、もう何時間も、動物園で理子を待っていました。

大輔は、また約束を破られるのかと不貞腐れたような態度です。

そして、ニュースを見て、指名手配のことを知っていると翠に打ち明けました。

 

「お母さんは、逮捕されるの…?」

 

そう心配そうにする大輔に、翠はこれまでのことを話します。

そして、「お母さんを信じて大丈夫だよ。」と、伝えました。

 

そう聞いた大輔は、平気なふりをしながら少し離れた場所へ行き、そこで涙を拭くのでした。

 

もう何時間も経った頃です。

二人のもとに、上原が現れます。

そして、ふたりに同行してほしいと伝えました。

 

上原についていくと、動物園のベンチに、理子が座っているのが見えました。

大輔は、お母さん…!と呟きながら走り出し、泣きながら理子に抱きつきます。

 

何度も、泣きながら謝る理子に、大輔は約束を守ってくれてありがとう…と泣き続けました。

理子は最後に、上原の協力のもと、大輔との約束を守ることができたのでした。

理子の本当の計画と目的

翠は、大輔と動物園で待ちぼうけをしている時、理子のこの犯罪への本当の計画と目的を話していました。

理子は、最初から翠の自殺を阻止しようとしていたのです。

他の二人には自殺したと見せかけておいて、本当は自宅に連れ帰って一緒に暮らすつもりでした。

 

そして、智明がとんでもないクズ男だと身をもって知っていた理子は、この事件を起こすことで体裁を気にしてアイと離婚するだとうと予想し、智明を犯人に仕立て上げることで繭美が結婚しないように仕向けようとしていました。

 

理子は、繭美にはこんな最低な男と結婚してほしくなかったのです。

そして自分は、智明を犯人に仕立て上げることで、復讐をしたかった。

すべてが終わったら、種明かしをする。

 

それが彼女の考えた、この犯罪の全貌でした。

 

翠が死に場所を探していたのは本当ですが、理子はその気持ちを利用しただけ。

しかし理子と大輔と暮らすようになって、自分を殺さずに済んだと感謝している…。

 

翠は大輔に、そう伝えたのでした。

計画は破綻…逮捕された彼女たちが手に入れたもの

こうして、彼女たちの犯罪は計画通りにはいかず、最終的には3人は逮捕されてしまいました。

繭美は最後に、重大なことに気が付きます。

彼女はいつだって、周りの誰よりも輝いていると演じて生きてきた。

 

でも、それは犯罪を犯してまで手に入れるほどのものだったのだろうか?ということ。

 

それぞれに欲しい幸せがあって、その幸せのトレードを試みたものの、自分の立場でも幸せを手に入れることができないのに、他の人の席に座った彼女たちが幸せになるなど、最初から無謀なことだったのです。

 

それでも、お互いの幸せのために、寄り添うことができる…。

 

こうして、身を挺して他人を思いやり、守ることができた彼女たちは、犯罪を犯す以前は知りえなかった幸せのようなものを知ったのかもしれません。

 

そして9か月たった頃のことです。

母親を亡くし、養護施設で過ごす大輔のもとに、翠が訪ねてきました。

そして翠は言うのです。

 

私と家族になってもらいたい…と。

 

大輔は目を丸くして、カレー、作ってくれる?と尋ねました。

 

ふたりは手を繋いで歩いていきます。

これから始まる、家族としての家へと。

彼女たちの犯罪 第10話 最終回 感想&考察

彼女たちの犯罪 第10話 最終回の感想と考察です。

理子の人間性に感動。

終わってしまいました…。

前回よりもさらに、涙涙の最終回となったと思います。

一番の感想として、このドラマの主役は理子なのだということ。

 

そして、理子の人間性に感動した…!という想いが大きいです。

最初から、翠を自殺させないように考えていた理子。

アイはクソ智明と離婚させてあげて、繭美はクソ智明と結婚しなくていいように計画していた。

 

終盤まで、理子は彼女たちのことを陥れようとしているのかな?とさえ思っていたので、まさか最後は全部自分で罪を被る覚悟であの男を陥れ、他の彼女たちは救おうとしていたなんて。

なかなかできることではありません。

 

しかも、性加害者である大っ嫌いなクソ智明の子どもである大輔のことを心から愛して、たった一人で、大切に育ててきて…

本当に、理子は凄い女性だと思います。

 

大切なことを知っていて、自分で決めていて、それを最後まで守り続けることのできる、強くて美しい女性だなと思う。

 

前回くらいまでは全然好きじゃなかったのに、もう涙ボロボロで、ティッシュで押さえながら観ました…この最終回。

繭美に想いを伝えられてよかった。

一番泣いたシーンは、理子が繭美に好きだと告白するところ。

そうなんだろうなって思ってたから、ちゃんと想いを伝えられるといいなと思っていて。

しかも、ずっと好きだった、ずっと繭美先輩だけが好きだった…っていうところ…

 

理子は生涯で、たったひとりの女性 繭美だけに恋をして、ずっとずっと想っていたんですよね。

クソ智明の事件以降、これまでの理子の日々、妊娠して、子育てして、刑事になって、癌になって、余命宣告されて…

 

その日々の心の中に繭美がいたのかなと、その想いを想像すると切なくて奇麗で、理子はキラキラしている繭美を好きだと言ったけど、そうしてすべてをひた隠しにして、繭美ひとりだけを愛し続けた理子の時間が、一番煌めいていると思った。

 

繭美に抱きしめられたときの、ほんの一瞬みせた恍惚とした表情…

「ああ…ずっとこうしてほしかった。夢見ていた光景だ。」と思っているのかな、と想像し

そこからの「その言葉だけで十分」なのかな?と。

 

とにかく、ちゃんと繭美に想いを伝えられてよかった!

そして、その演技。

石井杏さんと深川麻衣さん、もうほんとにすごかったです。

 

それを聞いた繭美の戸惑いと愛おしさと切なさが混ざった表情、言葉なくしてすべて伝わってきたよね。

正直、クソ智明を殺害してほしかった

あのーー、、どんな理由があっても人を殺めてはいけない。それを大前提で、ドラマの感想として言うと

やっぱり、いっそのこと智明を殺害しよう!って、彼女たちで協力してほしかったな。

それでクソ智明には土下座して謝った後に、死んでほしかった。

 

っていうのは、願いでした。

 

そうはならなかったけど。

これからクソ智明はどうしていくんでしょうね。

社会的には抹殺された感じにはなるんだろうけど、時間の経過と家とかお金の力でなんとでもなりそうだし。

 

大輔のことを認知はしない(っていうか、死んでも認知されたくないよね、全員。)んだろうけど

なんの責任も取らないっていうのもね。

 

あと、詳しくないんですけど、今さら罪には問えないってアイが言ってたけど

性加害に時効ってあるのかな?

今からでも、逮捕できないのかな?

 

重大な犯罪ですよね?

…と、思う。

 

ちょっと勉強不足なので、その辺は調べてみたいと思います。

でも、確実に幸せに近づいた彼女たち。

結局、彼女たちの犯罪は失敗したし、みんな逮捕されてしまったけど、それぞれがこれからの人生において、大切なものを手に入れたのではないかと思います。

 

まず、アイは自分を愛してくれる母親(義母)を手に入れた。

あの義母のシーンも、泣けましたよね…。

アイは母親に捨てられてるからさ、本当は一番欲しかったものなんじゃないかな?

 

そして繭美は、輝いているふりをして生きていくことの馬鹿馬鹿しさに気付いた。

だからこそ、この先は他人のためじゃなくて自分のために輝いて、生き直せると思う。

それはすごくすごく、大切で、生きていく上では大きなものだと思う。

 

翠は、生きる意味と息子を手に入れた。

生きる意味もない、死にたい…と思っていた翠は、大輔と出会ったことで、生きる目的と息子を手に入れた。

これも、もはや命を手に入れたと同じことだと思うので、本当に大きな大きなギフトだと思います。

 

そして理子は…

自分の生き方を全うできたね。(お疲れ様…!カッコよかったよ。と、思い出してまた泣いてる(笑))

智明を苦しめることもできて、自分の想いを伝えることができて、みんなにギフトを与えることができて

 

最後に大輔と動物園に行けたのも、彼女たちと上原の協力あってこそ。

皮肉にも、この犯罪を計画しなければ、成し遂げられなかったことなのかもしれません。

 

そして、言ってはいけないことなのかもしれないけど

クソ智明の性加害がなければ、女性が恋愛対象の理子が子供を産み、母親になることは難しかっただろうと考える。

哀しいけど、それはそれで事実だし、理子も感謝していましたね…。

 

クソ智明のしたことは絶対に許せないですけどね。

 

でも、彼女たちの犯罪に関しては、起こしてよかったっていうのはおかしいんだけど

そうであってはいけないんだけど

それでも… 犯罪は失敗に終わっても、得るものは大きかったのだと思う。

 

なにより、それぞれが自分以外の人のために、犠牲を払ってまで動くことができた。

自己中心的に生きていたのに、他の人の幸せを願うことができる人間になれたというのが

一番大きな結果なのだと思います。

 

結局は、周りの人の幸せを願える時、人を幸せにできるとき、協力して何かを成し遂げるとき

人は一番、幸せを感じるものなのですから。

 

奇麗事でもなんでもなくてね。

それが事実。

 

だから、深い意味でハッピーエンドだと思う。

第1話から最終話まで、本当に面白くて、今期一番の素晴らしい作品でした!

出会えたことに感謝します。

 

 

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