一人っ子のママとして、未だに気になるのがあの呪いの言葉…「ひとりっ子はかわいそう」
でも、本当にひとりっ子はかわいそうなのでしょうか?
いえいえ、この世界には幸せなひとりっ子がたくさんいます。
この記事では、一人っ子が幸せな理由と、大人になってから得られる意外なメリット3つを紹介しています。
年々増加する一人っ子世帯…これからも増加傾向に
年々増加する一人っ子世帯。今や5人に1人が一人っ子として生きていると言われています。
原因としては、経済的な問題・結婚年齢の上昇と初産年齢の上昇・新型コロナウィルスの流行などが挙げられますが、円安やウッドショックなどの影響により、日本で生活している方で、たくさんの子どもを安心して産みたいと考える人は、この先も減少する一方だといえるでしょう。
つまり、一人っ子の割合はこのまま上昇をし続け、例えば10年後には4人にひとり、30年後には半数近くが一人っ子…という未来がやってくるかもしれないのです。
筆者には4歳になる子どもが一人いますが、通っている保育園では、現在3分の1のクラスメイトが一人っ子です。
これから兄弟ができる子も当然いると思いますが、自分の幼少時代を思い浮かべると…この年代でも、周りのほとんどの子に兄弟がいたので、時代は刻々と変化しているのだと実感しています。
将来的に、一人っ子なんて全然珍しくないという時代が訪れるのかもしれませんね。
未だにこだまする「一人っ子はかわいそう」という呪いの言葉
それなのに、それなのにです。
時代は令和になった現在でも、「一人っ子はかわいそう」とズケズケと言ってくる方々の多いこと!
「二人目はいつ?」
「一人はかわいそうよ」
「2~3歳差がいちばんいい」
「お金のことなんてなんとかなるから」
世代が上の方が多いと感じますが、一人っ子を育てる家庭はこんなに増加しているのに、未だにこのような言葉を浴びせられて苦しんでいる方は後を絶ちません。
ほっといてよ…の一言に限るんですけどね(笑)
この呪いの言葉「一人っ子はかわいそう」には、全く根拠がありませんのでご安心ください。
一人っ子のメリットは、大人になってからが大きい
実際、幸せな一人っ子は、世界にたくさんいます。
筆者がこれまでの人生で出会った一人っ子の方々は、「お母さんとずっと一緒に居られるから、子どもの頃とても幸せだった」という意見も聞きましたし、孤独だった、悲しかったという声は、実のところあまり聞きませんでした。
あなたがこれまでに出会った一人っ子の方も、意外と幸せそうな人が結構いたのではないでしょうか?
さらに「幸せだ」と感じるのは、大人になってからのほうが大きいのかもしれません。
次項から、一人っ子が大人になってから得られるメリットを紹介していきますので、参考にしてみてください。
一人っ子のメリット①独創性が育ちやすい
一人っ子が大人になってから得られるメリットの1つ目は、独創性が育ちやすいということです。
一人っ子で言われる特徴のひとつとして、「ひとりの時間を上手に過ごせる」「想像力が高く育つ」というものが挙げられます。
実はこの力って、昭和より令和の方が、もっと言えば未来の方が、持っていると勝ち!なのです。
理由は、コロナウイルスの流行により、大変革をしている世界では、だんだんと誰かと過ごすという機会が減ってきています。
働き方も勉強の仕方も、ものの3年で目まぐるしく変わり、今や場所にとらわれずに仕事や教育活動ができるようになりました。
誰かと過ごすことや協力して何かを成し遂げることは、もちろんとても大切なことです。
しかし、それをしたくてもできない時代が続いたことで、人々はひとりで過ごすことの楽しさや、自分の好きなことやものにまっすぐに力を注ぐ素晴らしさというようなものを実感したように思います。
世界は、もしかしたらこのまま”個”を重視した世の中になり続けるかもしれません。
部屋で一人の状態で仕事や勉強をする、そうした状態で人と関わっていく…そういう状況が求められる機会は増える一方でしょう。
そこで役立つのが「独創性」です。
これからの時代は、想像力がものを言い、「一人の時間をどれだけ幸せに有意義に”楽しんで”過ごすことができるか」が、幸せな人生が送れるかどうかに大きく関わってくるでしょう。
一人でも活躍できる力、楽しめる力、創造できる力がある人間が、この先活躍していくのは間違いないと言えます。
つまり、一人っ子として生きてきて得たこの力は、大人になってから幸せになれる大きなメリットと言えるのです。
一人っ子のメリット②兄弟リスクがない
一人っ子が大人になってから得られるメリットの2つ目は、兄弟リスクを負うことがないということです。
近年『兄弟リスク』という言葉が聞かれるようになりました。
兄弟リスクとは、兄弟が病気になったり借金を負ったりしたときに、責任を持ったり面倒をみなくてはならないリスクのことです。
大切な家族なのだから、困ったときには助けるのが当然。
その通りだと思います。
ですが、世の中にはあまりにも理不尽な兄弟リスクを負っている人も多くいるのをご存じでしょうか。
子どもをふたり産んだとして、同じように育てたはずなのに、どちらかだけが優秀でどちらかは手のつけようがない…と悩む家庭は意外と多いものです。
ギャンブルで破産した兄が生活保護を受けて引き取りを依頼されたり、姉が精神的な病気になっていて自分のお金や物を盗まれたり、両親が亡くなった後に弟がうつ病になって世話をしなくてはなくなったり…
このような話は、身近でもよく聞きます。
もっと悲惨な例だと、兄弟に殺害される例や、兄弟の問題を苦に自殺する…というものも、多くはありませんが世の中にはあります。
子どもが小さなうちは、ケンカも「ごめんね」で済むほどの可愛いものかもしれません。
でも大人になったら?人生を大きく左右されるようなリスクを負うことも珍しくはないのです。
「一人っ子はかわいそう…」と子どもの頃に言われる人がいる一方で、大人になると「兄弟で苦労していてかわいそうだね」と同情されることだって大いにあるのです。
そうして苦しむ我が子や、いがみ合う我が子たちを見ている親側も辛いですし、当人としてはなぜ兄弟のためにこんなに苦しまなければならないのか?
兄弟は選べないのに…と悩み苦しむことでしょう。
一人っ子だと、大人になった時にこのようなリスクを負う心配はありません。
一人っ子のメリット③遺産相続でもめることがない
一人っ子が大人になってから得られるメリットの3つ目は、遺産相続でもめることがないというものです。
兄弟が多ければ多いほど、親として残した遺産を分け与えてあげられる一人当たりの額は、当然少なくなります。
お金よりも大切なものはたくさんある、うちは家族仲が良いから大丈夫…本当にそうでしょうか?
とても仲が良かった兄弟姉妹が、遺産相続時にもめて、一生口もきけなくなった…というのは実はよくある話なんです。
決してドラマの中だけの話ではありません。
理由として、まず価値観の違いから金額でもめたり、誰か一人が介護などの負担を負っていた場合に不服を言われたり、現金と不動産など複数の資産がある場合に分け方でもめたり…
挙げるとキリがありませんが、数10万円でも大揉めになり、弁護士同士で話すことになったケースもあると聞くので、金額が問題ということではないようです。
そのため、莫大な資産はないからうちは大丈夫!ともいかないのかもしれません。
また、大人になるとそれぞれの所帯を持っていることが多いです。
そうなると、「自分の家族のために少しでも多くもらいたい」と感じるのは自然なことではないでしょうか。
一人っ子だと、将来このような揉め事を背負うリスクは一切ありません。
より多くの資産を残してあげることができ、さらに子どもが遺産問題により仲たがいしたり兄弟相手を恨んで生きていくことがない。
というのは、子どもにとって大きな幸せだと言えるでしょう。
一人っ子は大人になってからが幸せ? まとめ
一人っ子のメリットについて、大人になってから得られるものを紹介してきました。
今回の記事は、一人っ子の親であることを悩んだり責めたり、他人に何か言われて苦しんでいたりする方に向けて記載しています。
兄弟がいると不幸になると言いたいわけではもちろんなく、あくまでも一人っ子が得られる将来的なメリットなので、子どもの産み方について正否を問うようなものではありません。
ただ、紹介したメリットは子どもにとって将来的な不安要素を少しでも減らすことができるという意味で、幸せになる要素だと言えます。
そういった意味で、一人っ子が大人になって幸せだと感じる瞬間と言うのは、意外と多いのではないか?ということをお伝えしたくて記載しました。
兄弟がいても、一人っ子でも、幸せな人もいれば不幸な人もいます。
どちらだから、絶対に幸せ!と決めつけるのは不毛な話。
それでも、いえ、だからこそ、一人っ子ママも、兄弟っ子ママも、子どもがいない方も、誰からも批判や攻撃をされることなく、認め合えるような正しい社会になったらいいですね。
頑張る一人っ子ママさん、一人っ子さん、大丈夫です。
胸を張っていきましょう!