『悪女 わる』第1話 ネタバレ&感想 コロナ年入社組と括るのはおかしい!本当のメッセージとは?

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【悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜】は、毎週水曜日22:00~放送中のドラマです。
第1話では、主人公田中麻里鈴(今田美桜)の就職した会社で、コロナ年入社組とひとくくりにされている社員・大井美加(志田未来)の悩みや葛藤と、成長が描かれました。

コロナ年入社組とひとくくりにするのはおかしい!そんな感想が多い中、本当に伝えたいメッセージは何なのでしょうか?
この記事では、コロナ年入社組へのエールを込めて、悪女(わる)第1話のあらすじと感想を紹介します。

悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~ 第1話 あらすじ

入社して3か月は家で研修動画を見てただけ… 世代ガチャハズレ組? コロナ年入社組の苦悩

入社3年目の大井美加(志田未来)は、2020年まさにコロナ渦まっただ中に入社した営業課の社員の一人です。

美加は仕事上では分からないことだらけで、名前も覚えてもらえず、殻に閉じこもって苦悩しています。

入社して3か月は家で研修動画を見ていただけ…先輩の顔を覚えられないし、覚えてももらえませんでした。
仕事を教えてもらうこともなければ、質問することもできず、褒めてもらうこともなければ、怒られることもありません。

3年経った今、その頃のことも忘れ去られようとしている…世代ガチャなら完全なハズレ組で、社内では「使えないコロナ年入社組」とレッテルを貼られています。

社会が普通に戻れば、きっと仕事も楽しくなるはず…!

そんな希望も、3年目にもなるのに新入社員と変わらない経験値で、取引先とも話し方が分からない…厳しい現実でかき消されてしまいます。
何もかも辛い…美加は、仕事をすること自体が辛いと感じていたのです

初めての自分の企画!なのに…契約が流れてしまう

第1話では、美加が愛用している家具を販売している、地元広島の小さな家具屋さん「徳田家具」にオンライン販売事業計画参入してもらえないか?と契約に奮闘するストーリーが描かれました。

徳田家具は、美加が小さなころから好きなお店で、企画を打ち出したのも美加なのですが、経験値が浅いという理由で契約のほとんどは先輩陣が進めてしまいます。

契約はあと一歩のところまで進むのですが…美加は、肝心な場面で社長にアピールができず、自分の熱い想いを伝えることができません。

経験したことがないので、取引先との話し方が分からないのです。

自分が大好きなお店だから、絶対にこの契約は結びたい。
世界中の人に徳田家具の良さを知ってほしい。
多くの人に、製品を購入してほしい。

美加にはこんなに熱い情熱が燃えているのですが、その気持ちを伝えることができたのは、その後突然飲みに行くこととなった麻里鈴だけでした。

そして、成立間近のところで、契約は流れてしまいます…。

社長に直接話を聞いた方がいい!

麻里鈴は必死で美加を説得しますが、美加は備品管理課のくせに偉そうに契約に口出しするなと、きつく当たってしまうのでした…。

まさかの釣りで、社長の心を掴む!?

その後、麻里鈴のアイディアで社長のいる広島まで向かうふたり。
なんと、社長の趣味である’’釣り’’を通して、さらに、泳げない麻里鈴が海に飛び込む!という荒業も通して、美加は社長に自分の気持ちを伝えることができます。

これが入社3年目にして、ようやく経験できた、美加にとっての’’初めての営業’’でした。

こうして、コロナ年入社組の殻を破った美加。

とはいえ、このような独断での行動は、会社的には許されることではありません。
そこで、科長はこっぴどく美加を叱ります。

こういうときは「ホウレンソウ」が大切なのだ!!!

そんな社会人としては当たり前の指導を、美加はやっと受けることができたのです。

よっしゃ!!

その後、美加は影でガッツポーズをします。
理由は、科長に大目玉をくらったから。
ずっと怒られることもできなかった…美加に貼られたコロナ年入社組というレッテルがはがされたような瞬間でした。

これでやっと会社の一員だ!
それは美加にとって、ようやく訪れたスタート地点となったのでした。

【感想】コロナ年入社組と括るのはおかしい! 社会がきちんと守ってあげるべきだ!!

悪女(わる)第1話での「コロナ年入社組」には、様々な感想が寄せられています。
それは決して良いものだけではなく、悲しさや悔しさ、怒りなど、これまで誰にもぶつけることができなかった、コロナ渦で就職した皆さんの気持ちでした。

第1話を観るまで、「コロナ年入社組」なんて括りがあることや、その当時入社した多くの方がこんな目にあったり、こんな葛藤をしていたり、こんな疎外感を感じているなんて、知りませんでした。

でも想像してみれば、そうなって当たり前ですよね…。
上司世代の人たちから見たら、扱いにくい存在となるのも、無理はないのかもしれません。

でも、間違えてはいけないのは、コロナは誰かのせいではないし、コロナ渦に入社した方々も、時期なんて選べることではなかったということ。

そりゃあ、できれば普通の時代に就職して、普通に上司に怒られて、普通に仕事を頑張って、失敗して、同期と励まし合って、成長して、褒められて、後輩ができて…

みんな、そう願っていたのではないでしょうか?
怒られたり、褒められたり、自分の企画が通ったり…

そういう会社でのイロイロを夢見て、会社に入った若者たちがほとんどだと思います。

そんな未来ある、可能性にあふれた若者たちのキラキラした夢が壊されてしまったということが伝わってきて、本当に胸が痛いです。

で、放送を見て傷ついたという方も多かったようなのですが…
私は、製作スタッフの方々はもちろん、傷つけたくてこのストーリーを制作したのではないと思います。

美加が言っていた

「東京オリンピックとともに忘れ去られた」という言葉。

ドラマに込められたメッセージは、コロナ渦に入社した人たちの苦悩を忘れないで!
ってことだと思います。

彼らの気持ちや葛藤を置き去りにして、見て見ぬ振りしないでってことです。

コロナ年入社組は、仕事を教える機会が持てなかった分、確かに経験値が低いのかもしれません。
本人たちが頑張るのも、自分で仕事に向かっていくのも、もちろん大切ですが…

それでも、何も分からず社会に飛び込んできた若者たちです。
会社や、社会が、しっかりと支えてあげなければならないのではないでしょうか?

しっかりと、育ててあげてほしい。
もう一度、仕事に夢を取り戻させてあげてほしい。

大変な時代ですが、今を乗り越えた「コロナ年入社組」って、きっと素晴らしい社会人になるはずです!

傷つかないで大丈夫。
仕事に自信が持てなくても、居場所がなくても、こんな時代に就職せざるをえなかったのですから…。

頑張りましょう!

社会がもっと、コロナ年入社組にあたたかなサポートをしてほしい。
そう願ってやみません。

次回からは、殻を破った美加がどんな活躍をするのか!?
楽しみですね♡

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