ノンレムの窓 『大人になってからの友達作り』あらすじネタバレ

ノンレムの窓『大人になってからの友達作り』は、彼氏も友達も失ってひとりになった女(木南晴夏)が、孤独死対策として政府が施行した「親友契約法」に翻弄されるお話です。

バカリズムさんが脚本を手掛ける、夢なのか現実なのか？わからない世界を描く、ちょっと不思議なドラマ『ノンレムの窓』。

この記事では、ノンレムの窓『大人になってからの友達作り』のあらすじ＆ネタバレと感想を解説しています。

 

『大人になってからの友達作り』と

—★これまでのノンレムの窓 ストーリーはhuluから★—

 

ノンレムの窓『匿う男』あらすじネタバレ

気付けば友達ゼロ！やることがない…！

５年間付き合った彼氏と別れた英子、これからは仕事に生きようと決めたのですが、そんなタイミングで忙しかった現場の仕事から経理部へと異動が決まります。

土日休み…何もすることがありません。

 

そこで、久々に友達に会うか！と思い付き、連絡を取ろうと思ったのですが…

グループトークの画面を開いて愕然とします。

自分以外のメンバーは全員、とっくに退出していたのです。

 

そんな友達のいない英子ですが、会社の後輩からは気に入られている自覚がありました。

いつもランチに誘ってきますし、着ている服もお洒落だと褒めてくれます。

そこで、英子は後輩に休日の予定を聞いてみるのですが…そこでやんわりと断られてしまうのです。

 

もはや休日は実家に帰るくらいしか、することがなくなってしまった英子。

その日も実家で両親と過ごしていると、気になるニュースがテレビで流れてきます。

孤独死防止の”親友契約法”　親友造りに励む英子だが

そのニュースとは、政府が新しく発表した「親友契約法」というものについてでした。

政府は増加が止まらない孤独死対策として、親友契約を結んだ人々に税金や旅費の割引などの特典を与える法律を作ったのです。

 

親友とは、婚姻届けのような専用用紙にお互いが記入し、提出する必要があります。

孤独死を恐れた英子は、早速自分も誰かと契約を結ぼうと考えました。

 

英子は、すぐに学生時代からの友達を呼び出します。

友達は嬉しそうに待ち合わせ場所にやってきましたが、英子からの親友契約の依頼を聞くと態度を一変させました。

 

友達は、自分がママ友ができずに悩んでいた時、子どものことで悩んでいた時、仕事を言い訳にメールも返してくれなかったと責め立てます。

さらに、親友契約ならとっくに別のママ友と結んだというのです。

 

そして子どもに熱が出たからと、怒って帰って行ってしまうのでした。

英子は驚きますが、親友なんてその気になればすぐにできると、あまり気にしません。

 

翌日会社に行くと、後輩がまた着ている服を褒めてくれたので、英子は良いことを思い付きました。

その後輩に、親友契約の話を持ち掛けてみたのです。

その後輩となら気も合いそうですし、後輩も自分を慕ってくれているので、きっとうまくいくはず。

 

そう考えて、気軽に話をした英子でしたが、後輩からは「それはハラスメントだ」と一蹴されてしまいました。

彼女曰く、ランチに行くのも仕事のうちだというのです。

 

そこから英子は、狂ったように友達作りに励むようになりました。

５つのマッチングアプリに登録し、ナシ寄りでもアリ！もうなんでもアリ！

課金もじゃぶじゃぶして、占い師にも相談し、占い師のアドバイスは100％実践、洋服のテイストも変えました。

 

さらには街中で友達作りもビラ配りまでし、動くものを見ればすべてと友達になろうとしていたのです。

が…それでも英子に友達はできません。

すると、英子の中で何かが壊れます。

親友はいらない！という想いが繋げた縁

親友契約反対！自分はひとりでも幸せだ！！

英子がそう叫んだ時、世間では同じような考えの人々が親友契約反対運動を始めていました。

英子はその仲間たちと共に、親友契約撤廃のデモ活動をします。

 

そこで出会ったのが、香織(香椎由宇)です。

香織とでも活動のグッズなどを準備しているうちに、一緒に過ごすことが多くなりました。

看板作成で時間が遅くなると、当たり前のように泊まっていきます。

 

英子は香織といると時間を忘れることができ、気が合うというのはこういうことなのだろうと感じていました。

そしてふたりは、なんの予定がない日でも会うようになっていきました。

川辺でピクニックをしながら、他愛のない話で笑ったり、オシャレなお店でご飯を食べたり…

 

お店では親友割引を勧められますが、ふたりは「自分たちは親友じゃない」と笑顔で答えます。

香織は、今度ヨーロッパ旅行に行かないかと誘ってきました。

英子の好きなロンドンと、香織の好きなパリをユーロスターでめぐる…

 

香織は楽しそうに旅行のプランを話します。

「でも、円安だからなにか割引プランとかあればなぁ」

彼女がそう言った時、英子はずっと考えていたことを打ち明けようとしました。

 

テーブルの下では、親友契約法の記入用紙を握りしめます。

香織と親友になれば、旅行だってお得に行ける…

そもそも、英子はずっと、親友を探していたのです。

 

香織と契約を結ぶ、いい機会が今、来ている…。

「なに？どしたの？」

でも、笑いながら様子を伺う香織を見つめると、その用紙を出すことができませんでした。

 

「なんでもない。」

英子は、親友のいない人生を選んだのです。

親友のいない人生の結末とは？

それから40年が経ち、英子はもうすぐ自分は死ぬのだろうと感じていました。

その日も、ひとりベッドに横になっています。

家族も親友もなく、英子はこうして孤独に死んでいく、そんな人生の結末を迎えようとしていたのです。

 

そこへ、インターホンが鳴ります。

英子が起き上がると、香織が勝手に家に入ってきました。

 

「親友でもない人を簡単に家に入れちゃ危ないよ」

「あんた意外に誰が来るのよ」

 

やってきた香織は、お墓のチラシを握りしめていました。

「はいはい、聞いて来たよ。」

香織は、親友じゃない人同士でも一緒に入れるお墓を見つけて来てくれたのです。

 

英子はお茶を淹れながら、「ありがと」と、話を聞きます。

香織は死んでもあんたと一緒なんてね、親友でもないのに、一緒に入るって…と可笑しそうに笑いました。

 

英子はイギリス国旗の柄、香織はパリのエッフェル塔の柄。

ふたりは年季の入ったマグカップを手に、お茶を飲みながら、目を細めてチラシを眺め、笑い合い、いつもと同じ時を過ごします。

 

英子の人生には、親友はいませんでした。

それでも彼女は、とても幸せでした。

 

 

 

 

『大人になってからの友達作り』と

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 ※配信情報は2023年1月現在のものです。

詳細は公式サイトでご確認ください。