星新一の不思議な不思議な短編ドラマシリーズ『薄暗い星で』は、染谷将太さんと栗原類さんが人体型ロボットとして登場。宇宙の果て、どこかの薄暗い星が舞台です。
人間に捨てられた人体ロボットの行く末は、あるはずのない感情がオルゴールと共にあふれてしまう、切なすぎる結末となりました。
この記事では、星新一の不思議な不思議な短編ドラマシリーズ『薄暗い星で』のあらすじネタバレ&感想を紹介します♪
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星新一の不思議な不思議な短編ドラマシリーズ『薄暗い星で』あらすじネタバレ
星新一の不思議な不思議な短編ドラマシリーズ『薄暗い星で』のあらすじを紹介します。
『薄暗い星で』
脚本の中毒性とエモーショナルな演出。
良い映画一本観終えた感じ。#星新一の不思議な不思議な短編ドラマ pic.twitter.com/DXLTJYUGX4— (ネジ) (@cure_the_blues) July 18, 2022
薄暗い星で出会った、ふたりの人体ロボット
真っ黒いガラス板の上に、この上ない宝石を散りばめたような宇宙。
その惑星は、宇宙の果てでわずかな星々に照らされた、薄暗い星でした。
そこではすべてが静止しており、静寂そのものです。
ひとりの人体ロボット(染谷将太・Aと称します)が、その星を歩いていると、ひとりの人体ロボット(栗原類・Bと称します)に出会います。
ふたりは並んで座り、空を眺めました。
いくつかの惑星が見えますが、そこから地球は見えないようです。
その時代の地球では、人間がロボットを持ち、ペットや召使のような利用をしていました。
そして使えなくなったロボットは、宇宙に放り出されてしまいます。
ほとんどが太陽熱で解けてしまうのですが…稀に、彼らのように惑星にたどり着いてしまう者がいたのです。
Aは「そんな事せずに工場で分解すればいいのに」と言い、Bは「そこが謎だ。人間たちはなぜか、慣れ親しんだロボットにそれができないらしい。」と答えます。
A「僕らの存在意義ってなんだろう?」
B「そんなことを考えてはいけない。僕たちはもう、考える必要もない、ただ待っていればいいのだ。」
ふたりが臨むのは、目の前に広がる海のようなものと、地球で言う朝方くらいの薄暗い、青っぽい、宇宙の中のような不気味で美しい空でした。
ロボットのお墓と、人間からもらった宝物
Aは「散歩でもしてこようかな」と立ち上がり、Bも付き合うことにします。
ふたりがたどり着いたのは、朽ち果てて分解され、機械の一部となったロボットが倒れている場所でした。
そこへ転がるロボットの頭部は、片目だけが赤く光っています。
Bは彼を友達だと言い、この星には金属を腐食するガスがあるのだと説明しました。
「彼はまだ生きているのかな」とAが尋ねると、「命令されたら、起き上がるかもしれない。そんなことできるはずがないけどね。」と答えます。
そしてその瞬間、機械音が鳴り響き、光っていた片目が消失しました。
「逝っちゃった」そう言うと、Bはその頭部を静かに運び、穴の中に入れて埋葬しました。
Bのご主人様は、これの前で泣いていたことがあるらしく、Bはそれを真似てこれまでいくつものロボットを埋葬してきたようです。
辺りには、よく似た砂の山のようなものがたくさんありました。
それを見て驚くAに、Bは「僕がもしこうなったら、君にも作ってほしいな」と伝え、静かに墓前で手を合わせるのでした。
その後ふたりは、お互いのご主人様について話します。
Aのご主人様は、気難しくて人(ロボット)使いの荒い人でした。
ある日コーヒーを淹れると、まずいと苦言を吐きます。
その時Aが「コーヒーマシンで淹れたほうが美味しいのでは…」と提案するのですが、彼は「俺は人の入れたコーヒーが飲みたいんだよ!」と不機嫌そうにやり直しさせるのでした。
Aは、そんなご主人様だったけど、なんだかんだ地球での暮らしは楽しかったと振り返ります。
Bのご主人様は、寂しそうな人でした。
もちろんこき使われたりすることがありましたが、いつも夜泣いているのを、Bは静かに眺めていました。
やさしいところもあり、Bにオルゴールをプレゼントしてくれたので、Bは毎晩その音色を聞きながら眠りについていたと振り返ります。
もしかして、涙?ロボットにあるはずのない感情が、オルゴールと共に静かに溢れる
Bはそのオルゴールを取り出し、Aに見せます。
そして「かなり原始的な造りだよね。これが僕らの祖先なのかな」と言い、ネジを回すとオルゴールの音色が流れ始めました。
Aはしんみりとした面持ちで聞いていましたが、そのうちふと表情が和らぎ、「オルゴールっていいものだねえ」と呟きます。
Bは「でしょ?これを聞いていたら地球のことを思い出しちゃってね。でも、ロボットにこんな感覚があるなんて知らなかった」と嬉しそうに答えました。
「なんだかノスタルジックな気分に…」Bがそう言ったところで、彼がオルゴールを持っている手がコロンともげて落ちてしまいます。
「あ」
「手、落ちちゃった。」
Aが「君、大丈夫?」と心配すると「痛みはないけど、思ったより突然来るものなんだね」とBは答え、その場にパタリと倒れてしまいます。
眠気に襲われているようです。
Bは空を見上げ、「地球が見える。緑、青色かな」と話しました。
Aも空を見上げると、不思議な現象が現れます。
Aの瞳から、雫が流れてくるのです。
「もしかして、涙?僕たちにそんな機能があるはずないのに。」
BはAの目の機能が低下したのではないかと心配します。
すぐに、Aも眠くなってきました。
そのまま倒れ込むと、ふたりはこのままではお互いのお墓が作れないと嘆きました。
もっと時間があると思っていたのに、意外と、終わりまではあっという間です。
Aは「何もかもが終わってしまうことが怖くないのか?」とBに尋ねます。
Bは「僕たちにそんな感情があるわけないじゃないか」と答えました。
人間はなぜ、死を怖がっているのだろう??
Aはそんなことを漠然と疑問に思います。
いよいよ、ふたりに終わりの時が近づいてきました。
Aは今のうちに挨拶をしておこうと、「この星で君に会えてよかった。さようなら。」とBを見つめて伝えます。
するとBには、もう意識がありませんでした。
Aはむなしそうに空を見上げると、オルゴールのネジを回します。
やさしい音色が流れ始め、Aは空に手を伸ばしました。
彼の記憶にある、青い空、雲、そして地球…
美しい地球の思い出が、ただただ写真のように流れていき、それを掴もうとしたところで、Aも力尽きてしまいます。
こうしてふたりのロボットは、薄暗い星で、静かにその生涯を終えました。
オルゴールの音色はもの悲しく響き、やがてそれも止まってしまうのでした。
くどいようですが「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」の【薄暗い星で】主演 染谷将太 栗原類 が今夜22時45分からNHK総合で放送されます。15分間の作品に関わらず良質な映画を一本観た位の印象があって本当にお薦めなので是非。 https://t.co/QZNVDOTOID pic.twitter.com/v9ukWVOAOT
— ももなの (@dr_fo1) July 17, 2022
星新一の不思議な不思議な短編ドラマシリーズ『薄暗い星で』感想
虚しさの境地。
自分たちはロボットなのだから、あるはずがないのに、死を前にすると、寂しさや、懐かしさや、嬉しかったことや、宝物などがどんどん溢れてくる。
出るはずのない涙まで流れてしまった、彼らをここまで進化させたのは人間の技術なのでしょう。
機械とはいえ、手放すときに解体なんてできない。
そして、朽ち果てるところを見ていられないから宇宙に放り投げるようになった人間たち。
彼らがロボットに求めたのは、コーヒーを淹れてくれる人や、寂しいときに側にいてくれる人。
生きている人間で埋められない寂しさを、ロボットに求めたのでしょう。
機械とはいえ、彼に贈り物をするのは、そこに確かな愛のような想いがあるからとしか言いようがありません。
また、ロボット側もそれを宝物のように大切にし、音色を聞くたびに地球を思い出しては懐かしい気持ちになります。
自分たちに、こんな機能があったなんて…
そう驚きつつも、ご主人様が自分にくれたやさしさや想いは、彼らにとって死ぬまで、自分たちの存在を肯定し続けたものなのだと思いました。
ご主人様に必死で尽くしたロボットが、やがて宇宙に捨てられ、死ぬのが怖いとロボットの心でそう感じている様は、虚しさの境地としか言いようがありませんでした。
あるはずのない感情があふれる。
切なく、静かに泣きながら、祈るように観た15分間です。
『薄暗い星で』原作はコチラ『悪魔のいる天国』です。
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