『マイファミリー』タイトルの本当の意味が怖い…!
まさかの、親友東堂が自分が誘拐したと告白、最悪な裏切りが発覚しました。
しかし、東堂は本当に主犯なのでしょうか?
犯人は確実に複数人います。ということは、東堂も脅されていて真犯人ではなく、主犯は他にいるという可脳性が高いです!
それでは、真犯人はいったい誰なのか…?
その答えは、『マイファミリー』というタイトルの本当の意味にヒントがありました。
『マイファミリー』というタイトルの本当の意味
第5話のラストシーンで、視聴者を震撼させた犯人のセリフ「私たちはファミリーですから」。
これには、「恐怖で震えた」「マイファミリーってそういう意味か!!」などという驚きの声が聞こえましたが、このドラマでの「ファミリー」には、様々な意味が込められていることが明らかになってきました。
まずは、「家族」という意味でのファミリーです。
鳴沢家や三輪家、阿久津家、東堂家…
第7話では捜査一課長の吉乃の家族の話も出てきましたね。
当然ですが、それぞれの家族はあらゆる問題や、複雑な想いを抱えて暮らしています。
そういったそれぞれの家族の形や問題、乗り越えた先の関係や大切さを意味したファミリーです。
続いて、香菜子が第7話で語った「この会社が、私にとっては子どものようなものなの。」という言葉から、人によっては仕事や仕事仲間が家族だという考えもあるでしょう。
これもまた、ファミリー。
そしてもうひとつは、真犯人が作ったファミリーという意味も込められているようです。
子どものためなら、親はなんだってする
これは第2話で吉乃科長が言った言葉です。
まさにその通りで、このドラマでは子どもが誘拐された親たちが、なんとしてでも我が子を救い出すため、手段を選ばない姿が描かれてきました。
誘拐を通して、家族の関係が良くなったのは鳴沢家と三輪家ですね。
温人も三輪も、子どもが返ってくるならと、警察に通報することなく身代金の受け渡しをやってのけます。
温人に至っては、もはや犯人の味方かのように警察にバレることなく、完璧にお金の受け渡しを成し遂げるようになっています。
本当は、犯罪であるはずなのに…
大切な子どもが無事に帰ってくるなら、それだけで、もう後のことはどうでもいいのです。
なぜなら、親なのですから。
子どもを救うことに関しては、法律上の善悪など、親には関係ありません。
そしてそれは、香菜子にとっても同じでした。
第7話で香菜子は、誰にも知られずに会社をやめさせて、公にならなければそれでいいという理由で、温人に鈴間の正体を伝えずに逃がしてしまいます。
香菜子は、鈴間が誘拐事件に関与していると知っていながら、警察にも社長にも黙って犯人を解放してしまうのです。
それは、香菜子にとって、会社が子どものようなものだからという理由から来るものでした。
社内に誘拐犯がいたと知れたら、会社は終わる…
どうしても会社を守りたいという香菜子の親心は、温人や三輪の我が子を想う心と変わりはないのでしょう。
このように、親は子どものためなら何でもしてしまうという心理を、真犯人は実に巧妙に操っているのです。
真犯人が作っている『ファミリー』が恐ろしすぎる
真犯人は、上記の「親の心理」を巧みに利用して、自分のファミリーを構成しているのです。
まず、温人は身代金の輸送係。
温人は友果の事件の際、なんとか5億円を用意し、度々変更される受け渡し先にも対応、警察を追い払うこともできた優秀な人物です。
その後は三輪のために5億円を用意し、交渉人と身代金受け渡しを完璧に成し遂げます。
その後、犯人から「ファミリー」と認められ、阿久津の事件が起きました。
そして、鈴間はハッキングや自動音声の担当と、身代金の受け取りと運搬係を担っていた。
鈴間はITシステムに優秀なことで有名です。
温人も、ハッキングやデータ改ざんは、鈴間ほどの人であれば簡単なことだと言っていましたね。
犯人にとって、足がつかないように犯行を進めるのに優秀なファミリーです。
続いて、今回明るみになった東堂の犯行。
東堂は、誘拐係なのではないでしょうか。
元警察ということで、警察にバレない誘拐方法は、一般人よりもよっぽど分かっているはず。
さらには、捜査方法や警察の考えを先読みすることもできます。
こういった意味で、真犯人にとって、警察排除のためには欠かせない人物でしょう。
このように、真犯人は司令塔となり、完全誘拐を繰り返し行い続けるためのファミリーを形成したのです。
おそらく、被害者との交渉係、誘拐した子どもを監禁し見張る係、鈴間がレンタル倉庫に運んだ現金を真犯人のもとへ安全に運ぶ係など、その他にも大勢のファミリーが、真犯人のためにせっせと働いているのではないでしょうか?
ファミリーたちは、真犯人が選び抜いた優秀な人物たちなので、警察や世間にこの存在が知られることはありません。
警察に伝えたら、他人に伝えたら、尾行してきたら、自分の大切な子どもの命はない。
真犯人はこれまで何度も、こうして子どものためになら何でもしてしまう親の心を脅迫し、最強の完全誘拐チームを形成したのです。
そう考えると、なんと恐ろしい計画でしょうか…!
子どもの命をかけられると、誰だって必死に、この完全誘拐に協力して、成し遂げてしまいます。
すべては、子どもの命を救いたい、ただそれだけなのです。
東堂も鈴間も、脅されていたのではないか
東堂が誘拐をしたことは、間違いないのでしょう。
しかし、東堂は温人と同じように、他の人に言ったら子どもの命を奪うと脅されていたのではないでしょうか。
きっと心春は生きていて、真犯人は東堂に、心春を返してほしければ誘拐をしろと脅されていた…。
そして、それを誰かに言えば、心春の命はないと言われ、誰にも言わずに遂行するしかなかった。
友果を誘拐した時は、まさか温人の娘だったとは…!と驚いたかもしれませんね。
鈴間もきっと同じで(東堂亜希の妹だと予想していますが)、同じく心春ちゃんを救うためにやむを得ず、誘拐に加担しているのです。
こんなこと、もうやめよう
第8話の予告動画では、鈴間が悲しそうにこう叫んでいるシーンがありました。
鈴間も、こんなことやりたくてやっているわけではない、誰かのためにこうするしかなかった…
そんな想いが伝わってきます。
温人、急げ!
また、東堂もこう叫んでいるシーンがありました。
「俺はまだ捕まるわけにはいかない」というシーンもありましたが、それはきっと心春ちゃんの命がかかっているから。
そして東堂も、実咲には無事に返ってきてほしいと心から願っているのです。
温人に、なんとしでも実咲を救ってほしい!!
同じ犯人に操られて事件に加担しているファミリーたちですが、みんなの気持ちは同じ。
子どもに無事に返ってきてほしい、こんなことはもうしたくない。
なんとも複雑な親心です。
『マイファミリー』の最後の意味…真犯人である主犯格は誰?
主犯格の考察ですが、警視庁捜査一課長の吉乃を予想しています。
『マイファミリー』の最後の意味。
それは、警視庁捜査一課の部下たちです。
課長である吉野であれば、誘拐事件を通して自分に有利な捜査命令をかけることができ、また被害に遭っている親たちがこの事件にどう対応するか?という能力もじっくりと観察することができます。
吉乃は、見事に警察を排除した温人に「やられた」と言いつつも、コイツ使えるな!と感心したに違いありません。
こうして優秀な人物は自分のファミリーに巻き込んで利用することで誘拐を繰り返す。
そして、警察官として部下たちも思いのままに操る。
自分に不利なことがあれば、隠ぺいだってできます。
指示通りに動く部下たちは、吉乃にとってこの上なく便利なファミリーなのでしょう。
自分が起こした誘拐を、自分の部下たちに指示を出して捜査させる…。
誘拐犯たちも警察官たちも、すべては同じ人物が操っていて、心の中でほくそ笑みながら鑑賞しては大金を手に入れている。
そしてその人物にとっては、それもファミリーだった…そんな結末を予想します。