『赤いナースコール 考察』 チャイコフスキー ピアノ協奏曲の意味&犯人は榎木田院長とその息子で、黒幕は院長?

2022年夏ドラマ
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赤いナースコール 第3話では、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を流しながら犯行に及ぶ犯人の姿が話題となりました。

このチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番にはいったいどんな意味が込められていて、犯人はなぜこの曲を流しながら犯行に及ぶのでしょうか?

 

この記事では、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番制作時の背景の紹介とともに、犯人は榎木田院長とその息子で、黒幕は榎木田院長!という考察をしていきます。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は友人に否定された曲だった

赤いナースコールで登場する『チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番』とは、どのような曲なのでしょうか?

曲が制作された背景について解説します。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番 作曲の背景

ホルンが奏でる印象的なメロディーから始まる、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。

冒頭部分はきっと誰しもが聞き覚えのある、有名なクラシックの名曲です。

この曲は、1874年11月から1875年2月にかけて作曲されました。

 

それはチャイコフスキーが34歳の頃です。
そしてこの曲は、チャイコフスキーにとっての出世作ともいえる作品なのですが…

作曲の背景には、意外な過去がありました。

彼のために作曲したのに…友人に否定された曲だった

チャイコフスキーは、ピアノ協奏曲第1番を、友人であるルビンシテインのために作りました。

ルビンシテインはピアノのソリストであり、チャイコフスキーにとって大切な友人だったのです。

また、ルビンシテインは有名なピアニストで、チャイコフスキーの通っていたモスクワ音楽院の創立者でもあり、彼にとっては尊敬すべき相手でもありました。

 

チャイコフスキーはルビンシテインがソリストとして演奏すると想定し、彼に敬意をこめ、献呈するためにこの曲を書き始めます。

しかし…あろうことか、ルビンシテインはこの曲を酷評し、書き直しを命じるのです!

チャイコフスキーはそれでも書き続け、後にこの曲はクラシックを代表する名曲に

チャイコフスキーは、それでも書き直しをすることなく、自分の思うままにピアノ協奏曲第1番を書き続けました。

そして1875年にアメリカのボストンで初演を迎えます。

 

ソリストはルビンシテインではなく、別の人物でしたが、この初演は大成功を収めました。

するとその後、ルビンシテインもピアノ協奏曲第1番の評価を改め、彼も何度も演奏するようになります。

ルビンシテインは、最初は否定していたピアノ協奏曲第1番を好きになり、この曲を世に広めることにも一役買ってくれたのです。

『赤いナースコール』真犯人考察!『自分を認めさせたい』人物?

ピアノ協奏曲第1番の背景を知ると、一度は大切な人物に否定された曲が、後に世界中で認められる名曲となったということが分かります。

犯人が犯行時にこの曲を使用することに意味があるのだとしたら、そこにはどのような思惑が込められているのでしょうか?

犯人は自分の作ったものを否定されたことがあって、それを認めさせたいという気持ちが強いのでは?

犯人がピアノ協奏曲第1番に深い想いを込めているとしたら…それは自分のことをチャイコフスキーに投影させて、一度否定されたことを覆したいと考えているのではないでしょうか。

犯行を起こす際にこの曲を流して、聞いている時の犯人の気持ちは「今に見てろよ。自分の作ったもの(してきたこと)が間違っていないことを知らしめてやる。絶対に認めさせてやる」というものなのだと想像します。

 

犯人が遺体の一部を持ち去っている理由は、自分はすごいのだという証明のための、自己愛なのです。

それでは、その犯人はいったい誰なのでしょうか?

赤いナースコール 真犯人考察!院長の息子が猟奇的殺人鬼で、黒幕は榎木田院長本人なのでは?


赤いナースコールの黒幕は、榎木田院長だと予想します。

院長室には何枚もの息子と思われる人物との写真があるのですが、これまで息子は一度も登場したことがありません。

 

榎木田院長の息子は、どんな人物で、院長はなぜ猟奇的な犯行と身体の一部の持ち去りをしているのでしょうか?

この人物も、赤いナースコールでの犯人のひとりなのではないかと考えています。

遺体を持ち去らない方の殺人事件の犯人は、榎木田院長の息子なのでは?

院長室の写真に写っている息子らしき人物は、表彰のようなものを受けており、おそらく医師だと考えるのが自然だと思います。

にもかかわらず、息子の姿はこれまで一度も登場していません。

 

父親の病院で働くのがいちばん自然だと思うのですが、、、医師となった息子は今何をしているのでしょうか?

 

私の考察は、赤いナースコールの犯人は『遺体の一部を持ち去る犯人』『遺体の一部を持ち去らない犯人』の2人いるとされていますが、そのうちの『遺体の一部を持ち去らない犯人』が院長の息子だというものです。

 

院長の息子は医師ですが、出来が悪く、榎木田院長の息子として自慢できるような人物ではなかった。

さらにはサイコパス的な素質も持っていて、猟奇的な殺人を繰り返してしまう。

入院患者の被害者は下半身や首を切断されていますが、「切断面が奇麗」と話題になっています。

 

下塚に関してはものの数分で首を切断されており、殺人を犯したことのない一般人には、これを誰にも気づかれないように行うことは極めて難しいですよね。

ということで、犯人は人体を切断することに慣れていて、知識と器具も持っている人間なのではないかと考えました。

 

院長の息子は、医師であるために、そういった技術、知識、器具を持っているのでこういったことが可能であり、これまでも入院患者に対してこのような犯行を繰り返してきたのですが…

榎木田院長と警察がズブズブな関係ということで、これまでは病院内で隠蔽して終わっており、明るみには出なかったのです。

 

認知症だといわれているおばあちゃんは実は認知症ではなく「逃げろ。あんた殺されるよ。」というのは本心。

長年入院していることで、病院の裏側を知っており、これまで何度もこういった犯行を見てきたのでしょう。

病院側は『認知症』ということでごまかしているのです。

榎木田院長は、新しい息子を作り直したいのでは?

一方、『遺体の一部を持ち帰っている犯人』は榎木田院長。

そして黒幕は院長なのだと思います。

榎木田院長は、息子が生まれたときから溺愛しており、手塩にかけて育ててきました。

 

人間としても医師としても優秀で、周りの人から称賛される人物になることを望み、また自分の子どもであればそうなって当然だと思っていたのです。

ところが…現実の息子は医師になれたものの、とても優秀だとはいえませんでした。

 

周りの人間からは、親として批判や否定をされるようになります。

自分の子どもであり、自分が育てているのに、その人物が不出来であることは榎木田院長にとって大きな屈辱であり、どうしても許されることではなかったのです。

 

更には、息子はあろうことかサイコパス的な素質を持っており、病院内で殺人事件を起こすようになってしまいます。

出来が悪いだけでも屈辱的なのに、自分の息子が殺人犯なんて!!とんでもないことです。

 

それが世間に知れれば、不出来どころか犯罪者の親…

それだけは何としても阻止したく、院長は警察内の重役と関係を結び、息子の犯行はひた隠しにしてきたのです。

榎木田院長の息子への想いは、歪んだ大きすぎる愛と共に、憎しみも満ちていました。

 

そこで榎木田院長が考えたのは、新しい息子を自分の医師としての知識と技術を使って作り直すこと。

彼は、殺人を起こしては人体の一部を少しずつ持ち去り、それをもとに人工的に人間を作り出そうとしているのです。

 

看護師の西垣は試作品です。

院長は慎重に犯行を重ねながら、よりよい人体の材料を収集し、見た目も頭脳も完璧な、新しい息子を作ろうとしています。

 

自分の手で作るのですから、それも息子と言って間違いないでしょう?

それが完成した時、榎木田院長は医師として世界初のことをやってのけ、世界中から注目されるはず…

さらにはその完璧な息子も、自慢の息子となるはずです。

 

こうして、自分が作ったものを否定された過去を塗り替え、もう一度世界に自分の作るものを認めさせたいのです。

そういった意味で、ピアノ協奏曲第1番は榎木田院長のテーマ曲なのでしょう。

赤いナースコール 黒幕考察&ピアノ協奏曲第1番の意味 まとめ

赤いナースコールの黒幕考察と、鍵となりそうなピアノ協奏曲第1番の意味を解説してきました。

榎木田院長は怪しすぎて、逆に犯人じゃないのでは?という声も多いですが、個人的には鹿賀丈史さんの猟奇的殺人シーンを観てみたいです…(笑)

 

クラシック曲も似合いますし、なんだかとても、美しく犯行を犯していそうなイメージなので。

カッコいいだろうな、と。

ピアノ協奏曲の背景に意味合いが込められているかどうかは、まだ分かりませんが…音楽に対して崇高な知識をお持ちの秋元先生なら、意味合いを含めてもおかしくないのかな、と思います。

 

作中でも”B級ホラー”なんて言っていますが、裏にはこういった知識的な謎が絡んでいるというのも、バランスが良くていいなぁなんて…。

アリサがケガをしていないのに入院させられてるのは、彼女が美しいから、その目を狙っているということでしょうか?

 

毎回怖い&グロすぎて、目をそらしながら(遺体のシーンは薄目で見て、音で理解する(笑))見ていますが、犯人と目的が気になりすぎます!!

今後の展開も楽しみです!

 

 

 

 

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